2012/04/29

ロゴ検出型自動CMカットプログラム logoGuillo v2.06β2 を公開しました

v2.07を公開したのでそちらを使用して下さい。旧版は削除しました。

前回に続きlogoGuilloのβ版、v2.06β2を公開しました。またβ版につき、配布内容はバイナリのみですのでv2.05の配布パッケージと合わせてご利用下さい。

v2.06βからの主な変更点は、Dynamic Threshold Control 機能の実装です。

高輝度でロゴが見えない局でロゴの背景に高輝度のテロップ等が長期間表示されるとロゴが認識できず本編の一部が欠落する事がありますが、その場合は本編の割合が減少します。
通常は8割程度は本編の筈なので、本編が7割以下しか検出出来なかった場合にはDTCが検出漏れがあると判断しロゴ検出閾値を自動で下げます(増感します)。

また、今回の配布パッケージから実行ファイル名は全て"logoGuillo.exe"としてx64/x86それぞれをディレクトリ分けする事にしました。

v2.06βからは実行ファイルにダミーのバージョン情報や元のファイル名を埋め込んでいますが、一部の適当なアンチウイルスではプロパティ中の元のファイル名と現在のファイル名が異なっていると、ウイルスとして誤検出する製品があるようです。
v2.06β2のパッケージをvirustotalで確認したところ、アンチウイルス製品42種のうちMcAfee-GW-Edition以外では反応しなくなりました。(2012/04/29現在、v2.06βでは7/42製品で反応していました)

ファイル名をlogoGuillo.exe => logoGuillo_x86.exeに変更しただけで誤検出するアンチウイルスの実装は頭が悪すぎだとは思いますが、本バージョン以降のlogoGuilloを利用される方は実行ファイル名を"logoGuillo.exe"のままで使用して下さい。

アンチウイルス誤検出問題がv2.03で発生してから3ヶ月近く経ちましたが、とりあえずはこれで解決したと思います。
logoGuilloの誤検出が発生してしまった方々、お手数おかけ致しました。


入手先

Googleドキュメントに置いておきます。リンク先の左上のボタンのFile->Downloadを選択してください。
logoGuillo_v2.06_beta2.rar

SHA256:33191be7a9577be61fa37efc755b895f9c220db53360b41e00


変更点詳細(v2.06β -> v2.06β2)

●Dynamic Threshold Control 機能を追加

*番組中の本編の割合が規定値以下の場合、自動的にロゴ検出閾値を下げて増感します。
*この機能はデフォルトで有効なので、無効にする場合は負の割合を指定します。
*この機能は常に安全側に動作します。また、使用した場合は概要に結果が出力されます。

(-dtcThd double)DTCが使用される本編の割合の下限値を指定(デフォルト値:0.70)
(-dtcThdAbs int)DTCが使用される閾値を秒で指定(内部で割合に自動で変換される)

*アニメ等の尺がしっかり決まった番組ではデフォルトの0.70ではなく、0.75以上を指定するか、若干短めの秒数を指定すると良いと思います。CMカット結果概要に出力される値を参考にして下さい。

(-dtcStep double)DTCによる閾値の変更ステップを指定(デフォルト値:0.0125)

*通常は変更する必要はありません。

●字幕データの処理を若干修正

・字幕表示期間の前後の無視する期間を指定出来るようにした(-srtMrg double)[デフォルト:0.4 sec]

*字幕と映像のタイミング誤差を吸収する為のマージンです。デフォルトでは若干大きめの値が設定されています。

・字幕表示期間の隙間を埋める上限を指定出来るようにした(-srtGap double)[デフォルト:15.0 sec]

*字幕同士の間隔が指定値以下の場合連続と見なします。(設定したい値) + (srtMrg x 2) の値を指定して下さい。

●CMカット結果の概要の形式を少し変更