2012/07/31

HGSTの0S03191(HDS723020BLA642)をもう一台追加購入、WD30EZRXとベンチマーク比較

録画用のテンポラリHDDの容量(1TB)が尽きて一部の録画が失敗してしまいました。
幸い殆どがサンプルデータ収集用の録画だったので問題は無かったのですが、今後同様の事が起きると困るのでHDDを2TBでリプレースする事にしました。

安直に前回購入した物と同じHGSTの0S03191(HDS723020BLA642)を安くて高速なHDDと言う事で選択。
また価格のほうは7月下旬購入時点で9480円でした。6月に別店舗で購入したときは10780円でしたので、12%位安くなりました。


基本スペック
・2TB
・7200rpm
・667GBプラッタ3枚
・SATA-6Gbps対応
・3年保証

*パッケージや付属品、SMART等に関しては前回の記事をご覧下さい。

録画用のテンポラリとしては7200rpmのHDDは動作音も大きく消費電力も多いので過剰スペックですが、録画用PCとエンコード用PC間でのファイル転送時間を短縮するために7200rpmの高速モデルにしています。
また回転数が速い方がランダムアクセスも高速なので、断片化時の気休めになっています。

今回はエラーが出たドライブの交換ではなく特に急いで作業する必要も無かったので、前回できなかったHDS723020BLA642のクリーンな状態でのベンチマークをUSB3.0外付けケースに接続して行いました。

テスト環境(USB3.0)
・Windows 7 SP1 64bit
・CrystalDiskMark 3.0.1 x64
・CPU:Intel Core i7-860(定格2.80GHz)
・チップセット:Intel P55
・PCIeブリッジ:PLX Technology PCIe x4 Bridge Chip
・USB3.0ホスト:ルネサス uPD720200
・USB3-SATA3Gブリッジ:センチュリー COM35U3B(JMicron JMS539)
・HDD:HGST HDS723020BLA642(0S03191)

では、CrystalDiskMarkでのベンチマーク測定結果です。


またこの状態でWinDLGのEXTENDED TESTを実行したところ、所要時間は約4時間半でした。


全く同じ環境でベンチマークしたWDの5400rpmの3TBHDD、WD30EZRXと比較するとかなり高速です。

HDS723020BLA642(2TB,7200rpm,667GBx3)
Sequential Read : 164.3 MB/s
Sequential Write : 147.5 MB/s
Random Read 512KB : 60.72 MB/s
Random Write 512KB : 79.25 MB/s

WD30EZRX(3TB,5400rpm,750GBx4)
Sequential Read : 126.0 MB/s
Sequential Write : 109.2 MB/s
Random Read 512KB : 44.3 MB/s
Random Write 512KB : 64.1 MB/s

HDS723020BLA642もWD30EZRXも似たような価格帯ですが、WD30EZRXと比較して3割容量が少ない代わりに3割以上高速な結果になりました。

しかしプラッタの密度を考えると、回転数の違いを差し引いても750GBプラッタ採用のWD30EZRXのシーケンシャルアクセスがもう少し速くても良いはずです。
私の推測になりますが、WD30EZRXは線記録密度よりトラックの密度を上げて容量を稼いでいるようです。
あまりトラック方向の密度を上げすぎるとシークが難しくなる気もしますが、WD30EZRXのRR/RW512KBがやたら遅いという事はないです。

USB3.0ではなくSATA接続でのベンチマークもとったので追加しておきます。

テスト環境(SATA)
・Windows 7 SP1 32bit
・CrystalDiskMark 3.0.1 x86
・CPU:Intel Core2 Duo E6420(定格2.13GHz)
・チップセット:Intel G43+ICH10(AHCI)
・HDD:HGST HDS723020BLA642(0S03191)


USB3.0での接続と比べ、シーケンシャルライトがリードと同程度出るようになりました。またリードではNCQが効いています。
その他の項目はほぼ変化ありません。意外にもJMicronのUSB3.0ブリッジ(JMS539)がちゃんと仕事をしていたようです。

外観

ついでに取り外した約3年前のHGST製1TBのHDD(333GBプラッタ3枚,7200rpm,HDT721010SLA360)と外観を比べてみました。
左側がHDS723020BLA642、右側がHDT721010SLA360です。


蓋部分の形状はほぼ同じですが裏面が変わっていました。
基板の取り付け方向が従来は部品側が表に出ていましたが、HDS723020BLA642はWDと同じく部品面が見えないようになっています。またコストダウンか特性向上の為かは不明ですが、若干PCBの厚みが薄くなっています。
個人的には埃が付着しにくく掃除し易いので嬉しい変更です。

最後に

HDDは消耗品なので突如買い換える必要が出たりしますが、
HDDの価格高騰も大分落ち着いたので以前よりは買いやすくなったと思います。

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