2013/04/04

USB3.0&SATA3(6Gbps)のPCIexコンボカードを購入

SATAポートが尽きる

PC(Core 2 Duo + G43 + ICH10)のSATAポートが4ポートでは足りなくなりました。
しかしM-ATXのマザーボードには既にUSB3.0拡張カードが刺さっていてPCIexスロットが足りません。

SATAが6ポートのM-ATXマザー+Ivy Bridge Celeronでのリプレースも検討してみましたが、最近のマザーではPCIバスのネイティブサポートが打ち切られているのと、OS諸々のレガシー環境の移行が面倒な事が判明。
とりあえず性能面では困っていないので安直にコンボ拡張カードで問題を先送りする事にしました。

早速ASUSのUSB3.0とSATA3がPCIex 1スロットだけで増設できるU3S6を購入しようと思ったのですが、探しても見つかりませんでした。後継品も無いようです。
似たものがないか探したところ、トランセンドのTS-PDC3という製品があったので購入してみました。

Transcend TS-PDC3




仕様等

・PCI Express 2.0 x1
・USB3.0:2ポート(ブランケット側)
・SATA3-6Gbps:2ポート(ケース内部側)
・LowProfile対応ブランケット付属


USB3.0ポートは2つ。内蔵用コネクタはありません。

カード後部の給電端子と6Gbps SATAコネクタ。
USB3.0は1ポート辺り900mAまで供給可能な仕様なのでスロットと別に給電する必要があります。SATA用の電源コネクタに加えて4ピン ペリフェラルも使用できるレガシー電源にも易しい設計です。
カード裏に5V 1.8A の記載。12Vは使用しません。

USB3.0のホストコントローラーはルネサスのD720202(μPD720202)。
NECエレ時代のμPD720200から消費電力を減らして実行転送速度も向上しています。

SATA3のホストコントローラーはasmedia ASM1061。
メーカー公式
>AHCI Spec. Rev.1.3
>Support Port Multiplier

の記載が気になります。AHCIは当たり前として、ポートマルチプライヤがサポートされるなら嬉しいです。

PCI ExpressブリッジはPLXのPEX8603。
この石でPCI Express 2.0 x1(500MB/s)をUSB3とSATA3で共用しています。

PLX:PEX8603 Product Brief

速度

搭載した環境が古い(C2D)のでカードの限界までの速度は出ませんでした。
しかしSATAに関してはICH10内蔵のSATA2ポートと遜色なく使用できました。
USB3.0もUSB2.0より圧倒的に早いです。(以前使用していたμPD720200搭載の拡張カードとの速度向上は感じられませんでした。)
マトモなPCに挿せばチップの性能限界が見えるかもしれません。

C2D機のマザーに載っているG43のPCI Expressポートは2.0(5.0GT/s)対応はx16スロットのみで、x1スロットは1.0(2.5GT/s)の転送速度のみのサポートです。当然ICH10経由のPCIexも速度は1.0(2.5GT/s)です。
ではx16スロットに挿せば大丈夫かというと、グラフィックカード用のx16スロット(2.0)は内蔵GPUを使用する際は排他で使用できなくなります。
つまりM-ATXで元々4スロットしかない上にiGPUを使っても最大3ポートしか使えません。intelはこの辺の足回りが残念な仕様が多いです。

最後に

割と珍しいUSB3.0とSATA3のコンボカードですが、特に相性もなく使用できたので無事に古いPCを延命する事が出来ました。
若干価格が高めなのと入手性が今ひとつな点を除いては良い製品だと思います。
この手の過渡期のニッチ製品は早めに入手しておかないと無くなってしまうので、必要な時に手に入らなかったりするので困りますね。