2016/02/21

ねんがんの 8BIT MUSIC POWERを てにいれたぞ!

8BIT MUSIC POWERを買った

ファミコン発売から32年後に登場したファミコン新作カセット、8BIT MUSIC POWERを買いました。
開発は同人ハード系のサークル?ぽいのですが、発売元は一応株式会社(コロンバスサークル)で比較的入手性は良く、通販・店頭で入手できました。
パッケージも当時のファミコンカセット風になっています。箱の中身はプラスティック緩衝材は無いタイプで、カセットが説明書(2つ折りのペラ紙)と一緒にビニール袋に包まれているだけです。

本作品はゲームソフトではなく(申し訳程度のミニゲームが付いていますが)、ファミコンカセット形態でリリースされた音楽アルバムとなっています。
中には11曲+シークレット1曲の計12曲が収録されています。

8BIT MUSIC POWER収録楽曲一覧(開発元公式ページより引用)

> 01 / 2:36 / BLACK CARTRIDGE : Hally
> 02 / 2:06 / PICO MY HEART : Takeaki Kunimoto (国本剛章)
> 03 / 2:16 / CIRCUS GAME : Hiroaki Sano (佐野広明)
> 04 / 3:46 / MASS PURPLE : Keishi Yonao (与猶啓至)
> 05 / 2:04 / NARU YONI NARU : Prof.Sakamoto (サカモト教授)
> 06 / 7:07 / PHASE OUT(0.8) : Saitone
> 07 / 3:12 / ORIENTAL MYSTIQUE : Masahiro Kajihara (梶原正裕)
> 08 / 3:51 / EIGHT BIT JUNGLE : Yuriko Keino (慶野由利子)
> 09 / 2:53 / TIP-TRACK 303 : Tappy
> 10 / 4:46 / KIRAKIRA BUSHI : Omodaka
> 11 / 7:23 / TESTPATTERN : Nobuyuki Shioda (塩田信之)
> 00 / 2:20 / secret : secret


TRACK00のシークレットトラックはOPTIONモードのサウンドテストで選択して聴く必要があります。
*オプションモード内では、ゲーム内の全ての音楽(SE含む)、グラフィックを確認可能です。

私自身は8bit世代ではない(生まれてないです)ので、特に知ってるアーティストはありませんでした。


聴いてみる&感想


以前購入したFC/SFC/MD/GB/GBC/GBA互換機のRetron5でも動くらしいのですが、こういったソフトは実機で聴いた方がより楽しめるということで、ニューファミコン(AVファミコン)で試したところ、正常に動作しました。
*製造終了間際に新品で購入したものなので、ニューファミコンの中でも後期型だと思います。
*FC/FC互換機専用を謳っているものの、ツインファミコンの一部だと動かないらしいです。

基本的に操作する必要はなく、起動したら放置しておくだけです。順番に曲を再生しながら、タイトル画面→デモ画面→演奏モニタ→クレジットを延々とループしていきます。

収録されている曲のうち、特に「CIRCUS GAME」「NARU YONI NARU」「ORIENTAL MYSTIQUE」「TIP-TRACK 303」が良かったのでお勧めです。
FC音源なので矩形波x2+三角波x1+ノイズx1+DPCMx1のみで、基本的にDPCMはドラムに使用しているようでした。

デモ画面は大きく分けて、フル画面サイズのドット絵(女の子3種/おっさん2顔/他イラスト)が表示されてスプライトが飛ぶタイプと、スライム状のキャラクターがアニメーションするタイプの2タイプです。
技術的にはファミコンでの全画面グラフィック表示と大量のスプライトを飛ばしている点が売りのようですが、特にMV的な要素は感じられず、収録曲数に開発費と容量を回して欲しかったと思います。


録音する

毎回実機で聴くのは流石に面倒なので、録音して携帯プレーヤに入れました。
ただファミコン実機の出力はノイズも多く、ヘッドフォンで聴くには辛いとこもあるのでノイズリダクションも行います。

音声ファイルの編集ソフトはAudacityを使用しました。無料で利用できるのに素晴らしい性能です。

以下、Audacityでやったことを順番に記載しておきます。

・録音:
なるべく高いサンプリングレートとbit数で録音します。(192kHz/24bitで取り込みました)
電源投入から11曲ループ完了するまで(43分ぐらい)一度に録音します。

・正規化:
-1dBにノーマライズし、DCオフセットも除去します。

・ローパスフィルタ:
カットオフ周波数30kHzで急峻なLPFを掛けます。(-48dB設定)
*あんまりFc下げると可聴域も影響を受けますが、20kHz+α程度でも良いかもしれません。

・ノッチフィルタ:
映像出力のNTSCの水平同期信号(約15.7kHz)とその2次高調波ノイズ(よく安物ブラウン管TVから聞こえるピー音です)が音声に回り込んでいるので、ノッチフィルタで除去します。15.7kHzと、高調波31.4kHzをQ=15で除去しました。
実際の周波数ピークが何処にあるかは、無音部分を範囲選択し、スペクトラム解析表示して確認できます。

・ノイズ除去:
無音部分を選択、ノイズのプロファイルを取得します。
その後、全選択してノイズを除去します。
あまり強くNRを掛けて除去しすぎると音が変わってしまうので、無音区間のホワイトノイズが許容できる程度にしておきます(-10dB、Sensitivity:6、スムージング:0にしました。)

プロファイル取得ではノイズの周波数特性か何かを分析しているのか、結構綺麗にノイズリダクションしてくれます。ニューラルネットワークでノイズ除去させたりできれば面白そうです。毎回特徴量の学習が必要なのと1枚絵の画像処理と違って時系列データを扱うので難しそうですが…

・無音区間をマーキング
Silence Finderの解析で、無音区間に自動でラベルが付きます。
不要なラベル消去し、ラベル位置を修正します。

・書き出し&エンコード
適当にダウンサンプリング(48kHz/16bit等)してWAV形式で書き出します。直接FLACでも書き出せます。
ラベルを追加した位置で勝手にファイル分割してくれます。


最後に

一部互換性に難があったり収録曲数が少ない等はありますが、メインコンテンツの曲自体はちゃんとした楽曲が収録されていて、チップチューン系、ゲームミュージックが好きでファミコン実機(互換機)を持っている人なら楽しめると思います。
この手の小ロット生産ハードの割に安い(4千円前後)点も良いです。

次はGB版かSFC版も出ると良いですね。